数強塾MATH ATLAS

中1 / 空間図形 / 円錐の表面積

まず、この問題から。問題文底面の半径3cm、高さ4cm、母線5cmの円錐の表面積を求めなさい。

円錐の表面積

円錐の側面を開くと、母線を半径とするおうぎ形になります。おうぎ形の弧は底面の円周と同じ長さです。この対応から中心角を求め、側面積πrlと底面積πr²を足します。

見抜き方
空間図形で「円錐の表面積」が問われ、図形条件を定理・座標・ベクトルのどれで表すか選ぶ型。
最初の一手
仮定を図へ書き込み既知量を探す
求めるもの
長さ・角・面積・位置関係と根拠
典型的な罠
図の見た目で等しいと決める
到達レベル
基礎〜教科書標準
記事状態
要点・例題・演習 公開済み
01 / QUICK ANSWER

30秒でわかる答え

仮定を図へ書き込み既知量を探す

円錐の側面を開くと、母線を半径とするおうぎ形になります。おうぎ形の弧は底面の円周と同じ長さです。この対応から中心角を求め、側面積πrlと底面積πr²を足します。

「円錐の表面積」または同じ条件が現れる長さ・角・面積を求める図形の性質を示す
02 / WHY?

なぜそうなる?

WHY

なぜ、円錐の側面積は π×底面の半径×母線 になるの?

底面の半径をr、母線をlとします。展開したおうぎ形の半径はl、弧の長さは底面の円周2πrです。おうぎ形の面積は『半径×弧の長さ÷2』でも求められるので、l×2πr÷2=πrlになります。公式は展開図のつながりを短く表したものです。

03 / CORE POINTS

ここだけは押さえる4点

  1. 01

    展開図のおうぎ形の半径は、円錐の高さではなく母線l。

  2. 02

    おうぎ形の弧の長さ=底面の円周2πr。

  3. 03

    側面積=πrl。表面積は、側面積に底面積πr²を足す。

  4. 04

    中心角=360°×底面の半径r÷母線l。通常の円錐ではr<lなので中心角は360°未満になる。

04 / INTERACTIVE LAB

動かして、関係を確かめる

値や手順を自分で変え、説明と結果が同時にどう動くか確認してください。

弧の長さ = 底面の円周中心角 = 360° × 3 ÷ 8 = 135°

側面積は24πcm²、底面を足した表面積は33πcm²です。

ℓ=8r=3
円錐:ℓは高さではなく、側面に沿う母線です。
135°ℓ=8r
展開図:おうぎ形の弧と底面の円周がぴったり一致します。
05 / WORKED EXAMPLES

考え方がつながる例題3

例題 1 / 表面積

3・4・5の円錐

底面の半径3cm、高さ4cm、母線5cmの円錐の表面積を求めなさい。

ヒント・解説を見る

ヒント側面と底面を分けます。

  1. 側面積はπ×3×5=15π
  2. 底面積はπ×3²=9π
  3. 15π+9πを計算する

答え24πcm²

確かめ高さ4cmは体積には使いますが、側面積には母線5cmを使います。

例題 2 / 中心角

展開図の角度

底面の半径3cm、母線8cmの円錐を展開します。側面のおうぎ形の中心角を求めなさい。

ヒント・解説を見る

ヒント弧6πcmは、半径8cmの円周16πcmの何割かを考えます。

  1. 底面の円周は2π×3=6π
  2. 半径8の円周は16π
  3. 360°×6π/16π

答え135°

確かめ公式360°×r/lでも、360°×3/8=135°です。

例題 3 / 逆算

中心角から底面を戻す

母線6cm、展開図のおうぎ形の中心角150°である円錐の底面半径を求めなさい。

ヒント・解説を見る

ヒントおうぎ形の弧を求め、それを底面の円周とします。

  1. 弧は2π×6×150/360=5π
  2. 2πr=5π
  3. 両辺を2πで割る

答え2.5cm

確かめ底面半径は母線6cmより小さいので、立体として矛盾しません。

06 / PRACTICE

基礎→標準→発展の3段階演習

Q1基礎

底面半径4cm、母線7cmの円錐の側面積と表面積を求めなさい。

答えと解説
側面積28πcm²、表面積44πcm²

π×4×7=28πに、底面積16πを足します。

Q2標準

底面半径2cm、母線6cmの円錐の展開図で、おうぎ形の中心角を求めなさい。

答えと解説
120°

360°×2/6=120°です。

Q3発展

底面半径5cm、高さ12cm、母線13cmの円錐の表面積と体積を求めなさい。

答えと解説
表面積90πcm²、体積100πcm³

表面積はπ×5×13+25π。体積は1/3×25π×12です。

07 / ERROR CLINIC

間違いを、理由から直す

図の見た目で等しいと決める

答えだけを消してやり直すのではなく、最初の一手「仮定を図へ書き込み既知量を探す」へ戻ります。条件を図・表・式へ書き直し、どの行で条件が失われたかを特定してください。

見直しの合言葉

入力の条件、途中の根拠、出力「長さ・角・面積・位置関係と根拠」の三つがつながっているかを確認します。

08 / QUESTIONS

よくある「なぜ?」

高さと母線はどう見分ける?

高さは頂点から底面へ垂直に下ろした立体内部の長さ、母線は頂点から底面円周へ沿う側面上の長さです。

表面積に底面を足すのを忘れないコツは?

展開図を『おうぎ形1枚+円1枚』と数えてから式を立てます。

中心角の公式を忘れたら?

『おうぎ形の弧=底面の円周』へ戻り、円周どうしの割合から360°を掛けます。

EXPLORE / MINI PROJECT

自分で確かめる探究ミニ課題

PROJECT

円錐の展開図を実際に閉じる

同じ母線で中心角を変えたおうぎ形を丸めると、底面半径と高さはどう変わるでしょうか。

  1. 厚紙で母線10cm、中心角90°・180°のおうぎ形を作る
  2. 丸めて底面円周と半径を測る
  3. 弧が長いほど底面半径がどう変わるか、式と実物で説明する